2025／03／10

TOPICS　المواضيع   

 書道は、日本だけでなく、中国、ヨーロッパ、アラブなど、世界各地で独自の文化として発展してきました。

アラブ世界でも、モスクの壁画などに見られるように、アラビア文字の美しいカリグラフィーが独自の文化として根付いています。

日本アラビア書道協会は、このようなアラビア書道の魅力を日本に広めるため、書道教室やイベントを開催し、文化交流に貢献しています。

トルコのアラビア書道家ハッサン・チェレビ氏逝去

 イスラム書道界の巨匠、ハサン・チェレビ氏が2025年2月24日、88歳で逝去されました。チェレビ氏は世界中のモスクに署名を残し、「書道家の長」と称えられました。幼少からコーランを暗記し、24歳で書道を始め、卓越した技術で世界を魅了しました。数々の重要な作品を手掛け、約100人の弟子を育成。ネジプ・ファズル尊敬賞や大統領文化芸術大賞を受賞。エルドアン大統領をはじめ、各界から哀悼の意が寄せられました。

Passing away of Master Hassan Celeby

The renowned Islamic calligrapher, Hassan Celebi, passed away on February 24, 2025, in Istanbul at the age of 88. Celebi, who left his signature on mosques worldwide, was hailed as the "Master of Calligraphers." He memorized the Quran from childhood, began calligraphy at the age of 24, and captivated the world with his exceptional skills. He produced numerous important works and trained approximately 100 disciples. He received the Necip Fazıl Respect Award and the Presidential Culture and Arts Grand Award. Condolences were offered from various quarters, including President Erdogan.

وفاة الخطاط الشهيرحسن جلبي

توفي الخطاط الإسلامي الشهير، حسن جلبي، في 24 فبراير 2025 في إسطنبول عن عمر يناهز 88 عامًا. جلبي، الذي ترك بصمته في المساجد حول العالم، تم الإشادة به باعتباره "سيد الخطاطين". حفظ القرآن الكريم منذ صغره، وبدأ الخط في سن الرابعة والعشرين، وأسر العالم بمهاراته الاستثنائية. أنتج العديد من الأعمال الهامة ودرب ما يقرب من 100 تلميذ. حصل على جائزة نجيب فاضل للاحترام والجائزة الرئاسية الكبرى للثقافة والفنون. تم تقديم التعازي من مختلف الأوساط، بما في ذلك الرئيس أردوغان.

国立民族学博物館（大阪）で「点と線の美学」が

開催されます

3月13日（木）～6月17日（火）に大阪の国立民族学博物館にて「点と線の美学」展が開催され、アラビア書道に焦点を当てた内容になっています。また、期間中以下のイベントが開催されます。本田先生及び日本アラビア書道協会も協力しています。本田先生の新作が3点ほど展示されます。お時間がございましたら是非ご来場ください。

〇　3月29日（土）10:30～12:45 14:15～16:30　

ワークショップ：「アラビア書道ことはじめ　やってみよう筆づくり」（JACA山岡、相島准教授）

（事前申込制抽選）2月28日～3月16日　各回10名

〇　4月19日(土）13:30～15:00　

ゼミナール：本田先生と相島国立民族学博物館准教授によるアラビア書道についての対談（事前申込不要）

〇　5月18日（日）10:30～12:45 14:15～16:30　

ワークショップ：「アラビア書道ことはじめ　書いてみよう点と線」（JACA山岡、重信講師、相島准教授）

（事前申込制抽選）4月10日～4月24日　各回20名

イベントの詳細は国立民族学博物館のHPをご参照ください。

アラビア書道柏教室開講の件

千葉県で初めてのアラビア書道講座が開講しました。

場所はJR柏駅前スカイプラザ8Fにあるよみうりカルチャー柏で、時間は第2・第4月曜日の10:30～12:00です。

講座名：アラビア文字に親しむ

講師：重信紀子（JACA講師）

場所：JR常磐線柏駅スカイプラザ8F

問い合せ＆申込：04－7164－3151（ホームページはこちら）

アクセス：＜JR柏駅東口すぐ＞

レッスン日：第2第4月曜日　10:30～12:00

＊体験希望者は直接よみうりカルチャー柏へ直接お問い合わせ下さい

 本田先生の作品がアメリカニューヨークのメトロポリタン美術館とサンディエゴのサンディエゴ美術館に1点ずつ収納されました

1．メトロポリタン美術館所蔵作品

イスラム書道の日本人マスターによるこの異文化作品は、コーランの光の章（スーラ・アル・ヌール）を描いています。この作品は、スルス書体でムサンナ（鏡像）で書かれており、壮大なスケールの大胆な構成となっています。このアーティストはオスマン派の書道のマスターです。スルス書体の正確な表現と構成の対称性にそれが表れています

作品の詳細

タイトル: コーラン24章　光の章第 41 節

アーティスト: Fuad Kouichi Honda (日本人、1946 年東京生まれ)

日付: 2023 年

地理: 日本製

材料: 合成ポリマー塗料、紙にインクマーカー、コラージュ

寸法: 作品: 高さ 235.5 cm幅100 cm

分類: 写本

クレジット: マレーシア・イスラム美術館寄贈、2024 年

URL: https://www.metmuseum.org/art/collection/search/905956

（メトロポリタン美術館のURLから一部抜粋の上、和訳）

2. サンディエゴ美術館収納作品

作品詳細：コーラン52 山章　48-49節　（2023年作）

作者：本田孝一（1946年生）イスラム美術館より寄贈

サイズ：高さ235.5cm × 幅100cm

イスラム美術館より寄贈

 URL: https://www.sdmart.org/exhibition/wonders-of-creation-art-science-and-innovation-in-the-islamic-world/

(サンディエゴ美術館のHPより一部抜粋の上、和訳）

第13回国際アラビア書道競書大会開催

(13th International Calligraphy Competition )

トルコイスタンブール在IRCICAが3年に1回開催するアラビア書道競書大会の発表がありました。

アラビア書道の書法に厳格に則り、世界中のプロアマを問わず参加でき、賞金もかなり高額なため、アラビア書道コンペの中では最も権威がある競書大会と言われています。

1．書体：9書体（ジャリー・スルス、スルス、ナスヒー、ムハッカク、ジャリー・タアリーク、タアリーク（ナスタリーク）、ジャリー・ディーワーニ、ディーワーニー、クーフィ）

　＊書体ごとに文言、筆幅、紙の大きさが規定されています。

3．賞金：書体により異なりますが、1位から3位までUS$10,000～US$2,500が授与されます。別途、奨励賞として各書体1位から3位にUS1,000が27名に授与されます。

4．スケジュール

　　（1）2024年10月30日までに登録が必要。

　　（2）2025年3月30日までに作品がIRCICAに必着。

　　（3）2025年5月結果発表

＊応募希望者には、英文および日本語抄訳の応募要項をメールでお送りしますので日本アラビア書道協会の問い合わせ先よりご請求下さい。